看護師でよかったこと

こんにちは!えんぴつです。

今日は自分が看護師をしていてよかったな、と感じることについて中心に書いていこうと思います。

まずは私が看護師になった経緯をしっていただけたらとおもいます。


私が看護師になったきっかけ

私が看護師を目指したきっかけになったのは、幼い時に救急外来に運ばれで入院をする経験をしたときに優しく声をかけてくれた白い人にあこがれたからです。

幼稚園くらいのお話なのでそのときは白い人=看護師とは思っていませんでしたが、学生になって周りが少しずつみえてきて「あの人って看護師だったんだ。いいな、私もなってみたい。」と思ったのです。

さらに看護師への道を進むための後押しとなったのが、両親の別居騒動でした。

突然にディープな話か、と思うかもしれませんが、私にとってはとても貴重な経験でしたのでぜひ聞いていただきたい。

私の家庭では父親が稼ぎ頭として働いており、母は専業主婦、そして私と兄という構成でした。

父はとても頭がよく、厳しい人でした。自分にも家族にも厳しい人でした。

悪いことをすれば普通に平手がとんできましたし、ひどいときは物がとんできますし、夜中に外に締め出された経験もたくさんあります。

私や兄が学生になると、勉強を教えてくれながらも「いずれは国公立の高校、大学に入れ。私立には行かせられない。」「受験に落ちたらそれまで」などの言葉をかけられるようになり、必死で勉強をすることになりました。

父親の恐怖政治が家庭内で行われていた状況でしたので、私や兄だけではなく母も何も父に意見することはできませんでした。

両親はどんどん不仲になっていき、私が言葉を発しないと誰も会話しないような状況も普通になっていきました。

あるとき、ちょっとした夕食の会話から父が怒り、テーブルのものを投げたりひっくり返したりされた後、割れた皿やぶちまけられた夕食を母と2人でかたづけている最中に「お母さん明日出ていくから」と言われました。

年数を重ねるごとに父のDVはひどくなっていましたし、母を助けられるならと思い、別居のための準備を手伝いました。

母とはとても仲が良いので、別居してからも毎日のように母のもとへ通っていましたが、専業主婦だった母は生活資金にとても困ることになり「手に職をもつこと」は生きていく術として、とても重要なのではないかと思うようになりました。

そこからさらに、看護師という職業への興味と希望を持つようになりました。

そんな背景があって、中学生のころには将来の夢は看護師と決まっていましたw

高校にあがったあとも、数学が苦手すぎるのに「理系のほうが看護学部へ進むために有利だから」と思って理系に進んだり、職場体験で病院へ行ってみたりというように看護師になるための準備をしていました。

看護大学へ入学し、看護学生となった後にはあまりの大変さに看護師を選んだことをちょっと後悔しましたが

今では看護師になることができ、職に誇りをもって、自分のお金で生活ができるまでになり

やっぱり看護師を選んでよかったと思っています。

長くなりましたが、こんな背景があって看護師になることを選んだのだと知っていただけたら嬉しいです。

 


これから先は看護師になることでよかったことをお伝えしていきます。

重い話はひとまずおいておきましょう。

就職先には困らない

先ほどの話でもちらっとあったかと思いますが、看護師というのは「手に職」です。

看護師免許を取得できたのならそこから先は専門職として雇用され、世界に病気があり続けるうちは病院も必ず続きますし、看護師は就職に困ることがほとんどありません。

実際は病院ごとで給料が違ったり、福利厚生が違ったり、転職サイトでの評価が違ったり、といったこともありますし

看護師が働く先は病院だけではなく保育園や企業、短期バイトなどもあるわけですので

務める先を選別していき、狭き門へ就職しようとして困ることはありますが

大抵はどこかしらに必ず就職できますし、一度現場から離れて過ごしていた場合でもクリニックなどの小さなところから再就職もしやすいです。長く働くことが可能です。


同じ医療者との出会いが多い

看護師をしていると本当にたくさんの方に出会います。

患者として出会う方だけではなく、一緒にはたらく医療者として出会う方が本当にたくさんいます。

私の場合は手術室やICUでの経験が多いため、とくに医療者との出会いが多いのかもしれませんが

普段、ごく普通に生活をしていたらこんなにたくさんの医療者とは出会えなかったと思いますし、とても特殊な環境だなと思います。w

今現在は市内でも大きな病院につとめていますが、看護師だけではなく医師ともたくさん関わりますし、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、ME(臨床工学技士)の方々ともたくさん関わります。

医療の中でも多方面の専門家に話をきくことができる環境であり、看護師として働いているだけでは気づかなかった視点からのアドバイスや提案があることも多いです。

患者が治療を進められるようにサポートしたい気持ちはみんな一緒ですので、多職種でのかかわりはとてもためになることが多く、刺激があります。

たくさんの医療者と出会うことで、尊敬できる医療者にも出会うことができます。

医療者としての自分の意識を高めることができるきっかけにもなりますし、とてもメリットのあることだと思います。


体調の変化に敏感になる

看護師をしていると患者の状態をみながら「あれ?何かおかしいな。」という勘がみがかれます。

早期に患者の異常に気付き、重症化を予防していくということが大切にされるためです。

患者に一番身近な看護師だからこそ、ささいな体調の変化にも気づくことが求められます。

いつもとちがうな?何か変だな?という感覚が患者を助けることにもつながるのです。

この勘が年々みがかれることで、患者についてだけではなく、自分の体調や家族の体調の変化にも気づきやすくなります。

派生的なものですが、日常生活では意外と重宝されます。

子供の病気が重症化しそうなことに気づくことができたり、早めに病院へ行ったほうがいいのではないかという判断がしやすくなります。


やりがいを感じられる

病気になって治療しなくちゃいけない、入院しなくちゃいけないなどという出来事はその人にとってとても大きな出来事であると思いませんか?

そうした人の治療に携わることができるということは看護師の特別なところであると思います。

ですが、それは命にかかわることに関してもサポートしていくということにつながり、看護師の仕事はとても責任が重い仕事です。

少しでも安全に治療ができるために、日々勉強を続けていくことが必要であり、とても大変です。

しかし、そうした責任の重さや大変なことが看護師のやりがいにもつながっているなと思います。

自分がかかわってきた患者が病気という困難を乗り越えられたときは、とてもうれしく、自分も幸せな気持ちになりますし

患者から感謝をのべられることもあり、頑張ってきてよかったという気持ちにもなることがあります。

大変だけど、とてもやりがいがある、そんな仕事だと思います。


嫌な事はないの?

あります。あんまり言いたくはないですが、たくさんあります。

先ほど少しふれたように、命に直結する仕事のため責任が重いこともありますし、そのほかにも

排泄の処理などの汚い仕事が多い

仕事内容の割に給料が安すぎる

まだまだ女性社会のため人間関係で悩むことも多々ある

最近ではコロナウイルスの影響で煙たがられるなど、数えきれないほどあります。

離職率も決して低くはなく、きつい仕事であることは間違いないと思います。

私の場合は前の部署で人間関係に苦しみ、何度やめようかと思ったかわかりません。

夜勤も多いですし、情報収集のための前残業も習慣化しているけれど、前残業はお金は発生していませんし。

 

けれど、看護師をやめようとは思いませんでした。

やっぱり自分であこがれてなった職業でしたし、決して嫌な事ばかりではありませんでしたし、あこがれる先輩医療者もいましたし、

なにより自分が生活していくうえで、これ以上武器になっているものはないな、と思ったからです。

自分が看護師をやめない限り、社会の中ではなんとか生きていける、生活に困ることはないなと思ったのです。

嫌なことがたくさんありますが、うれしいことや楽しいことなどもたくさんあります。

看護師としての自分が嫌いでないのであれば、嫌な事は気にしすぎないで、うれしいことや楽しいことに気をもっていき

自分がなりたい看護師なれるように日々頑張りたいなと思うのです。

 

一緒に楽しんで看護師になろう、看護師を続けようと思ってくれる人が増えたらうれしいです。


気ままに書きましたが、最後までみていただいてありがとうございました。

今日もおつかれさまでした!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA